犬がご飯を残す理由とは?考えられる原因・食べない時の対策を紹介!
犬が食べ残すのは体調不良?
今まで普通に食べていたのにいきなりご飯を残すようになると心配になると思います。
ここでは犬がご飯を残す理由として考えられる原因を紹介していきます。
原因① 病気やストレスによるもの
犬が餌を残すようになったときは、何かしらの病気になり、食べたくても食べられない状態かもしれません。
ご飯を食べないこと以外に下記のような変わったところはないか、よく観察しましょう。
- 下痢や嘔吐をする
- 水を飲まない
- 元気がない
- 呼んでも来ないなど、いつもと違う行動をする
異変をすぐに見つけてあげることが病気の早期発見につながります。
また、ストレスによって体調不良が起きて、ご飯を残すようになるケースもあります。
少しでも心配なことがあれば、獣医さんに診察してもらいましょう。
犬がストレスを感じること
犬がストレスを感じることとして下記のことが挙げられます。
- 運動不足
- 環境の変化
- 空腹
- 病気
- 留守番
- 騒音
- 暑さや寒さ
- 明るさ
- 匂い
- 家族の仲が良くない
- 家族が増えた など
このようにさまざまなストレス要因があり、人には気づきにくいようなこともあります。
引越しで住んでいる場所が変わったり、雨や雪などが続いて散歩が行えず運動不足だったりが原因となっていることもあるので、思い当たる節がないか考えてみましょう。
病気やストレスは食欲以外にも愛犬に対して悪い影響を与えるので、できる限り早く取り除かなければいけません。
原因② 老化によるもの
老化によって自然と少食になってしまう場合もあります。
やはり、犬も年を取ると若い頃のようにご飯を食べることはできなくなって、食べ残しをしてしまうことがあるのです。
年をとったことによる内蔵機能や基礎代謝の低下、運動量が減ったことなどが原因です。
老化の場合は突然食べなくなるのではなく、どんどんと食が細くなっていくことが多いので気がつきやすいでしょう。
原因③ フードが合わない
ただ単にフードが好みに合わず食べない場合もあります。
もしも、フードを違う種類に変えた途端、食べなくなったなら好みに合っていない可能性がかなり高いです。
よかれと思って高くて美味しそうなフードに変えたとしても、犬にとっては前のほうがよかったと感じることもあります。
前のものに戻すか、味や主原料を確認し、犬の好みに合ったフードを探してあげましょう。
犬が一口残す理由
あともう少しで完食なのに、「急にご飯を残す」や「何故か一口だけ残す」という犬もいます。
新しいご飯がくると覚えている
いつか食べるだろうとそのまま放置しても、結局食べずに捨ててしまうこともあるでしょう。
無理矢理食べさせようとしても、逃げるような行動に出て困ってしまうこともありますよね。
これはご飯を残したとしても、時間になれば新しい食事がくると犬が学習しているからです。
決まった時間にいつでも新しいご飯が与えられるので、無理をして食べなくてもよいと分かっているのでしょう。
おやつが原因となっている
朝ご飯と夜ご飯の間など、次の食事までにおやつタイムが原因でドッグフードを残しているかもしれません。
あとからもっと美味しいものをもらえると分かっているので、一粒だけ残すような行動を取ることもあります。
お腹いっぱいになってしまう
おやつは普段のご飯よりも美味しく作られていることが多いため、そちらを食べることを優先してしまう犬も少なくはありません。
食事の前におやつを与えていた場合は、お腹がいっぱいになってしまい、食事の時間になってもすぐ食べないという状況もあります。
特に子犬がご飯を残す場合は、可愛すぎておやつをあげすぎているケース(自分以外の家族が与えていることも)もあるので気をつけましょう。
犬がご飯を残したら
では、犬がご飯を残してしまう場合、どのような対策をしていくべきなのでしょうか。
まずは病気かどうかをチェック
犬がご飯を残したとき、少しでも元気がないと思ったら獣医さんのところを訪れましょう。
まずは病気でないことを確かめてから、ご飯を少し残すことの対策を考えるべきです。
獣医さんは病気やストレスからくる体調不良を見抜いてくれるので、今まで通りに食事を食べられるようにしっかりと治療してくれます。
フードをきちんと片付ける
少し残すことを犬が当たり前としているときは、ある程度時間が経ったらフードを片付けるようにしましょう。
捨てるのは勿体ないと感じるかもしれませんが、これから先、残したものを処分し続けるほうがずっと勿体ないです。
「すぐに食べなければなくなる」と犬に覚えさせることができれば、ご飯から逃げるような行動もしなくなります。
フードを前のものに戻す
前述しましたが、フードを変えたことによる食べ残し問題は、元のものに戻せば解決するでしょう。
やはり、犬にも選り好みがあるので、好みに合わないものはどうしても食べてもらえない場合もあります。
食べないことに他の原因があるにも関わらず、犬が飽きたと判断してご飯を変えたことが、かえって食べない原因となっているかもしれません。
おやつを与えるのはご飯を食べたときのみ
おやつが原因で食べてくれない場合は、おやつをあげないことが簡単な解決策です。
可愛い愛犬のおやつタイムをなくすのはつらいかもしれませんが、健康のことを考えるならご飯の完食が最優先です。
おやつはご飯をすべて平らげた場合のみ与えるようにしましょう。
また、人の食べ物を与えている場合も、犬の病気のリスクを高める可能性があるので好ましくありません。
子犬がご飯を残す理由
元気いっぱいの子犬なのにご飯を食べるのを途中でやめる場合、まずは与える量が正しいのか確認してみましょう。
小型犬や大型犬、また犬種によっても与えるべき分量は異なります。
完食して欲しいときは、飼っている子犬にあった分量をきちんとリサーチして適切に与えることが大切です。
子犬へのフードの与え方
子犬へのフードの与え方は、生まれてから何ヶ月たっているのかによって変わってきます。
生まれてから2ヶ月から3ヶ月くらいまでは、普通のフードをそのまま与えても食べてもらえません。
離乳食を与えたりお湯やミルクでふやかしたフードを活用するなど、工夫をするようにしましょう。
個体差はありますが、その後は固いものも食べられるようになるので、普通のフードを与えても大丈夫です。
環境の変化が原因となる
環境の変化により子犬がご飯を食べないこともあります。
ブリーダーやペットショップから自宅に迎え入れた場合、環境がまるで異なるので、それにビックリしてしまいご飯を食べてくれないのです。
そのときは、まえにいた環境で食べていたフードを教えてもらい同じものを与えてみましょう。
様子を見てみる
また、時間が経過することで環境に慣れ、ご飯を食べてくれるようになるケースもあります。
水はきちんと飲むなら1日くらい様子を見て、食べてくれるまで待ちましょう。
それでもまったく食べないときは、体調不良かもしれないので獣医さんに診てもらうことが大切です。
▼子犬のドッグフードの与え方の記事はこちら
老犬がご飯を残す理由
犬の種類によって異なりますが、8~10歳を過ぎると老犬と呼ばれる域に達します。
犬の老化
筋肉や皮膚など見た目の衰えだけではなく、胃や腸などの消化器、舌や鼻などの感覚器もどんどんと衰えていきます。
それに歯も悪くなっていくため、以前のように噛めなくなっていくでしょう。
その結果、水は飲むし美味しいおやつは食べるとしても、ご飯が以前のように食べられなくなり残してしまうケースもあります。
老犬のためのフード
年齢なので仕方がないと考えず、健康のために食べてもらうための対策をしっかりと行わなければいけません。
もしも、食欲にも衰えを感じているならシニア用のフードが販売されているので購入してみましょう。
シニア用のフードは、食べやすさにこだわっていることに加えて、老犬に必要な栄養素がつまっているため、愛犬に長生きしてもらいたい方にピッタリです。
食べさせ方の工夫
老犬には子犬と同じようにお湯やミルクでふやかすなど、食べさせ方にも工夫をすることが大切です。
手間や時間を惜しまない場合は、手作りのフードを自身で作って与えることもできます。
老犬に食べさせるご飯は寿命に大きく関わるため、きちんと作ってあげたりしましょう。
歳を取った犬用のレシピ本が販売されているので、参考にすれば愛犬にピッタリのフードを食べてもらえます。